幾度となく行われてきたチェーン清掃問題。いわく、チェンシコ等と言われたりしております。
今回はチェーンの清掃についてお悩みの方に向けたチェーン清掃のやり方について解説します!
全人類よ、チェーンは注油すべきですよ。
良かったらぜひ最後までお読みになってくださいね。
バイクのチェーンとは? 清掃するべきなの?
バイクのチェーンは主に2種類のチェーンのどちらかが使われています。
それは、シールチェーンとノンシールチェーン。
どちらも用途は同じですが、構造が少しだけ違います。シールチェーンは中にグリスが封入されていますが、ノンシールチェーンにはありません。
封入されたことでノンシールチェーンとは比べて圧倒的な寿命を手に入れたシールチェーンですが、巷では清掃及び注油は不要!とまで言われたりしています。
そんなことありません。シールチェーンも注油したほうが良いですよ!
では、その理由とやり方について説明していきます。
シールチェーンに注油が必要な理由
まず、シールチェーンに注油しなくていいとされている理由は「チェーン内部にグリスが封入されているから」というのが主な理由だそうですが、パッと考えてみると確かに一瞬不要かと思うかもしれません。
ですが、よく考えてみてください。
荷重が架かるブッシュとピンの間はグリスを封入して潤滑していますが、それ以外の部分は常に擦れており、また自在に動く必要があります。
特にグリスを封入しているOリング。
これはプレートとローラーに挟まれてチェーンが動く際は常に摺動しています。この部分の摩擦を減らすためにも注油は必要なのです。
そして、スプロケットにも接触しています。
走行後、触ってみると分かりますが、チェーンだけでなくスプロケットも非常に熱を持ちます。つまり、チェーンが擦れ合って、またそのスプロケットとも擦れ合うので駆動系そのもの全てに摩擦が発生しています。
また、オイルメーカーより実験結果が出ており、潤滑油のグレードアップだけで出力の向上が確認されています。もし、潤滑油を使わない状態であったら・・・そう比較すれば結果は用意に想像出来ませんか?
チェーンの掃除と注油の仕方
チェーンの掃除にはチェーンクリーナーを利用してください、とのお達しがあります。
使ったほうが良いのは間違いないですが、そのあとすぐ洗浄するのであれば灯油やホワイトガソリンで洗浄しても問題ありません。
ホワイトガソリンや灯油の場合は10分以上浸すのは厳禁です。
チェーンブラシはナイロン製であれば、基本的に大丈夫ですが、専用品を使うことで洗いにくい裏側も洗うのが容易になります。
普段から整備をする方なら真鍮ブラシも付いた3本セットのがお得かもしれません
粗方、ゴミや残ったオイルなどを落とせればチェーンを保護するためのオイルを塗りましょう。
このオイルは勿論専用品でも構わないのですが、人によってはエンジンオイルを用いたりします。エンジンオイルの粘度は10W-40程度が多く、エンジンオイルの余りを使っている方も居ます。中には車用のデフオイルを使うなんて方も。
おすすめはDIDから出ているチェーンルブ。チェーンメーカーから出ているので、安定。
次におすすめなのは、水置換性があるワコーズのチェーンルブ。多少水で濡れていても上から浸透し、潤滑してくれます。
清掃頻度
人によっては様々なチェーンの清掃タイミング。
500km!なんて人も居れば1000kmだったりで、どれを基準にしたらいいか分かんないですよね。
おすすめはエンジンオイル交換のタイミング。
なんせ余ったエンジンオイルも使うことが出来ます。
チェーン清掃・注油をしっかりしていれば殆ど張りなおすこともないかと思います。もし、張りなおす必要があれば専門的知識を持つショップか、自己責任にて作業してください。
今回はチェーン清掃の大事さについて解説しました。
お役に立てましたら、是非とも周りの友達にも教えてあげてくださいね。
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