こんにちは!UUR-TECH バイク便利情報局です!
山道や峠のコーナーが怖い…
仲間たちについて行けない…
そんなアナタの為に、これさえ憶えればコーナーが大好きになってしまうテクニックを紹介したいと思います!
- バイクが曲がらない気がする
- どうしたら曲がるのかが分からない
- 曲がらなくて事故を起こしそうになった
- 怖い目にあった
この記事を読めば、あなたも確実にコーナーが怖くなくなります!
私も初心者の頃は、構造やテクニックを知らずに怪我をしたり、転倒をしたりしました。
これさえ意識していれば、とても簡単な事なので最後まで読んでくださいね!
バイクはちゃんと荷重と角度が付けば、勝手に曲がっていく
とても単純なことです。
バイクは構造上、角度が付けば曲がっていきます。いわゆるバンク角と言われています。
そして、次に大事なのが荷重です。
同じく、角度を付ける為には荷重の操作が必要です。
それでは、バイクがどうして曲がっていくのか、どうすれば荷重を操作出来るのかについて説明してきますね!
バイクが曲がる原理
原付や、トラッカー等は同型タイヤが設定されていることがありますが、基本的にバイクは前輪が細く、後輪が太く設定されていることが多いです。
これは曲がる為にとても大事で、必要なことです。
こちらの画像を見てください。
大げさな図ですが、前輪は必ず後輪より外側を走ります。
ハンドルを切ることで、後輪がその動きに追従してついてきます。
また、前輪は後輪より内側を向きます。
これは私がサーキットを走っているときで、少しわかりづらいですが、前輪が少し内側に向いているのが分かるでしょうか?同じ角度だった場合、ホイールの見え方は同じはずですよね!
なので、バイクが傾いて曲がるのは、
前輪が内側を向き、後輪がその内側を走ることで、曲がっていくということです。
理論的で難しいとは思いますが、これが基本的な原理だということを覚えてくださいね!
どうやってバンクさせるの?
バンクさせるためには、荷重操作が必要です。
具体的に言えば、どこかに体重を掛けるということです!
掛け方は人それぞれです。もちろん、バイクを操作して荷重を書ける方法もありますが、今回は人間が動いて体重を掛ける方法を紹介します!
- 曲がりたい方向と反対側のタンクを膝で押す
- 曲がりたい方向と同じステップを足で踏み込む
- ハンドルを軽く切る
この3つのパターンです!
バイクがバンクを始めると、この3つの要素が全て必要になってきますが、きっかけとしてはこのどれかを始める必要があります!
セルフステアが大事です
しかしただ傾けるだけでは回っていきません!傾けることでハンドルが切れることで曲がっていきます。
これをセルフステアといいます。
しかしとっても弱い力なので、ハンドルを手で抑えたりも出来ます。これをしてしまうと全く曲がらなくなってしまうんですね。
どうしたら邪魔しないのでしょうか?
曲がりたい方向を見る
ずばり、曲がりたい方向を見ることです。勿論、肩の力を抜いたり腕をダラ〜っとさせる基本的な姿勢については大事で後ほど説明させていただくんですが、最も大事なことは視線です。
身体は視線に付いてきます、自転車でも車でも曲がりたい方向を見て曲がるかと思います。映画「トップガン マーベリック」でもトム・クルーズは曲がりたい方向をしっかり見て旋回していました。つまりは汎ゆる乗り物に必要な事なのでしょうね。
余談ですが、とても面白い映画でした。
より安定して曲がるためにすることは・・・
閑話休題。より安定して曲がるためには、バンクさせた上で荷重をかけ続ける必要があります。
理由としては、タイヤはゴムで構成されていることが理由です。
例えば、消しゴムを使うときは強く押し付けたほうが抵抗が強いですよね?消しゴムが紙に接地して押し始めてからも机に向けて力を掛け続けたほうが滑りにくいのは、イメージも容易いと思います。横に押す力だけだと、簡単に滑っていきます。
つまり、前述した3つのきっかけのうち、
- 曲がりたい方向と反対側のタンクを膝で押す
- 曲がりたい方向と同じステップを足で踏み込む
この2つはコーナーを曲がっているときも欠かせない要因です。
バンクさせることの危険性
ただし、公道で無暗にバイクをバンクさせ、曲がることは非常に危険です。
バンクさせることで、視線は必ず低くなります。
視線が低くなれば、危険察知のための状況判断が遅れます。危険認知が遅れてしまいます。
また、バイクの向きを変えることが困難になります。細いタイヤを履いているバイクならいざ知らず、今時の17インチを選択しているバイクの場合は大変です。
これは振り子でイメージしてもらえれば分かります。
細いタイヤの場合、移動量が少なく、端から端まで移動出来ます。
ただし、太いタイヤでは端から端まで移動する場合に大きく移動する必要があります。
例え、大きく身体を動かしたとしても、同じ条件で細いタイヤ以上に速く切り返すことは物理的に不可能です。
つまり必要以上に深くバンクさせず、バイクを曲げる必要があります。
姿勢を高く保つ意味
視線を高く保てば、さっきのような危険性は大きく減ります。
また、頭をバイクより高い位置に置くという意識で、必要以上にバイクを傾けないマージンが生まれます。
基本的な姿勢
そういった視線を高く保つために私が推奨する乗り方が一つあります。
皆さん、リーンウィズ・リーンイン・リーンアウトといった言葉は知ってますでしょうか?それらの発展形となります。
これらの言葉は、身体の角度とバイクの角度の関係を表した言葉です。
- リーンウィズは身体とバイクの角度が同じ
- リーンインはバイクより身体の角度が深い(身体が地面に近い)
- リーンアウトは身体よりバイクの角度が深い(バイクが地面に近い)
詳細な画像はネットで多く公開されているため端折りますが、この中でリーンイン・リーンアウトを組み合わせた乗り方があります。
マン島TTレースで培った経験で着想を得られたハイパーリーンアウト走法です。
これを開発された前田淳選手は、追突により亡くなってしまいましたが、この走法は間違いなく安全です。
つまるところ、これは何をするのかというと、下半身は身体をコーナーの内側へ落とし(リーンイン)、上半身はタンクの上に持ってくる(リーンアウト)ことです。
こうすることで、内側へ荷重を掛けながら高く視線を保つという非常に理が適った走法になります。
また私の画像ですが、腰・足は内側に入っていますが、頭は高い位置にあることが分かりますね。
この走法では、バイクを見た目以上に傾けません。よって安全性が高く、更には平均速度を落とさずスムーズにコーナーを抜けることが出来ます。また、先で危険を発見した際に向きを変えることが非常に容易です。
バイクが立っている為、パニックブレーキをした際のトラブルが少ない点でもメリットが多い乗り方です。
バイクは曲げるのではなく、曲がっていく
また、乗り方によって、バイクを曲げるのではなく、バイクは曲がっていくものです。
アクセルワークや、ブレーキの使い方・ハンドル等でバイクを操るんだ!と言われる方もいると思います。
私はバイクにきっかけを与えてあげて、それによって起きる旋回を邪魔しないこと、それがコーナリングだと思います。だからこそのセルフステアを邪魔しない、ということが重要視されているのだと思います。
また視線も大事で、怖い!と思ってしまうと、つい正面を向いたり、一点に集中してしまうかもしれません。
そんな時は少し我慢してみて、曲がりたい方向を見てみましょう。視線だけ向けても実際はダメなことが多いので、頭を無理やり向けてしまうのがお勧めですよ。
驚くほどすんなり曲がっていくと思います。
今回は初心者にとっては少し難しい話だったかもしれません。
ただ、昨今ではコーナリングフォースに打ち勝つためにバンクを推奨している記事が多いように感じました。バイクを速く走らせるためには必要不可欠ですが、公道では必要ありません。それよりも、ハイパーリーンアウト走法をマスターして、公道向けのマニアックな知識を知ってみませんか?
今回の記事がタメになれば幸いです。
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